僕のスープカレー

僕はカレーが好き、カレーそのものというより薀蓄が好き。

薀蓄や理論でその料理の美味しさ素晴らしさを伝えられると、僕はきっとどんな料理でも

「世界で一番美味しかったです」と言ってしまうだろう。

僕はカレーという料理に失敗はないと思う。それは一人一人に個性が

あるように存在していている。



基本的な味付けは、鶏がらスープもしくはコンソメスープベースで作ります。

牛乳やココナッツクリームを入れると誰でも美味しくなってしまって個性がなくなってしまうので

自分が勉強のためにカレーを作るときには絶対いれない。

それと今まで断固としてスープカレーに使わなかった”じゃがいも”を今回は使う。

それはジャガイモを使っても粉っぽくならない方法を手に入れたからだ。

基本のスープは塩と鶏がらスープで作る。ほんの少し醤油を加えるのは

先ほど述べた”カレーに失敗はない”というところで食べれないほどまずいカレーが

出来たとしてもそれを食べてしまえば食べれないカレーではなくなるからだ。

成功するまで失敗すれば失敗じゃなくなるのに凄く似てる（けど違う）

大まかな味を決める所謂カレーっぽい　クミン。

カレーらしい色をつける　ターメリック

それから、シナモン　カルダモン　バジル　ミント　チリペッパー　チリパウダー（この二つは全く味が

違います。）チリパウダーは入れただけでメキシコ人になれる魔法の粉です。

クローブ　ナツメグ　ブラックペッパー　ジンジャー　ガーリックで作ります。


人参　じゃがいも　鶏肉　ガーリック　アスパラガスを素揚げします。



それを少し深めのボールにのせて

カレースープを回しかけてできあがりです。

こうすることによってカレー味のごった煮から完全に大気圏をつきぬけ宇宙の高みまで

到達することは間違いないでしょう。

このカレーの特徴は素揚げしたジャガイモの澱粉質も、人参の甘みもスープに溶け出さず

おのおのを一品づつの料理として楽しめます。

まずはジャガイモを食べます。

噛み千切られたジャガイモは白い湯気をたて、その断面は黄金色に輝き、スープを

汚すことなく一回の所作で完結します。

次に人参を恐ろしくゆっくりと口の中に入れます、口の中にジャガイモの澱粉質が

ある場合一度スプーンですくったカレースープをソムリエがワインとワインの合間の

水のように一呼吸いれましょう。

そのオアズケされた人参を口の中に入れます。

人参からは底知れぬ甘みと周りを包む豊かなスパイスに導かれ、甘みの後に

クミン、シナモン　すべてのスパイスが「俺はココにいるよ」と主張しながら

入ってきます。

ここで鶏肉に行く前に必ず行わなければいけないセレモニーがあります。

それは一皿に二個もられたニンニクの素揚げの欠片を口に含むことです。

このニンニクを食べた後に鶏肉を口に入れると

ほ～ら　ほらほら　ほ～ら　ほら

さっきのカレースープが違う顔をのぞかせて鶏肉を特別なものにすることでしょう。

その後に食べるアスパラガスの説明まで僕はする必要がありますか？

否です。もう否です。（もうみんなココまで読んでないでしょ）

これはあくまで僕の順番皆さんは皆さんのレシピを楽しんでください。

そう！

カレーに失敗はないんです。ただ個性的なときもあるだけですｗ

こうやってスパイスを分解して遊んでいると

なにかの料理の時にひらめいて今まで考えなかったスパイスを投入することでしょう。

そうして「あれコレ一味違うね～」といわれる事でしょう。

そう皆マンネリが嫌いなんです。毎日同じ顔同じ家同じ時間に・・・

そういう時には生活にも料理にもスパイスが必要なんです。

みなさんもこの素揚げ具にカレースープをかける映像を見て

「今日はカレーにしようか」と言ってください。

必ずそれは僕の心まで届いてくるでしょう。



薪ストーブのある美味しいくらし
静岡県御殿場市神場６４６－２５９
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Hearth+hearth(ハース＋ハース）

今回のｵｰｽﾄﾗﾘｱは密林と砂漠をキャンピングカーで駆け抜ける予定です。